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607回 例会号 (2月20日UP)

例会回目

第607回 3R.C.合同例会

開催日時 平成16年2月17日 火曜日 P.M12:30〜P.M.13:30
開催場所 平安殿
合 唱 曲 ロータリーソング 「それでこそロータリー」
卓 話 中村 元氏
ホストクラブ  西尾ロータリークラブ
 

 

会 長 挨 拶



斉藤西尾R.C.会長

昨年の今頃に太宰府天満宮に行き、孫に土産にお守りを買ってきたのを思い出しました。進学シーズンには合格祈願で有名です。
合同例会に123名のたくさんのみなさんにご参加いただきありがとうございます。卓話は中村元さんです。昨日食事をご一緒し、楽しい一時を過ごしました。今日は45分間お話しいただきます。

出 席 報 告

会員総数

休会・病欠
・海外

計算会員数

出席数

MU数

欠席数

暫定出席率 修正出席率
61 0 61 43   18 70.49%

(前々回)

0

61

47

14

 

 

100%

 

スマイルボックス委員会

犬塚万弘:年に一度の先輩クラブとの合同例会、大変楽しみにしております。宜しくお願いします。
 

全 1 件

 

卓話 : (元鳥羽水族館 副館長) 中村 元氏

テーマ : 遺伝子は発情する



     



 

皆さんのお子さんは自分の子供ですか?今はDNAでわかります。動物にはすりこみ現象があります。あひるの子供が初めて見た物を親と認識する現象です。人間は母を見て育ちます。どんな両親でも、それが人間のモデルです。娘は年頃になると、父を嫌うようになります。これは父と性交しないようにプログラムされているからです。逆に男が母に反抗するのも、母と性交しないようにプログラムされています。雌は、たくましい雄の種が欲しいのです。アシカはハーレムを作ります。雌は強い奴を選ぶのではなく、雄がいる場所で選びます。子育ては陸上ですので、一番いい場所は海に近い陸で、波にさらわれない場所です。その場所をとった雄に雌が集まるのです。つまり家を見てくるです。みなさんもいませんか?会社を見て決められた人いませんか?
社会は女性のためにあるのです。女性マーケットをねらうのは当然なのです。決定権は女性にあります。例えば、スポーツカーを買う選択は、自分がもてると思うから、男性が選ぶのです。男は何か選ぶ時には女性を意識しているのです。

最近は当たり前のことを忘れてきています。すごく大事なことを忘れています。「人間は簡単に死ぬ」のです。この事も忘れています。海とか山ではすぐに死にます。私はひとりで海に潜ります。シュノーケルの装備でじゅごん捕獲の時、網が珊瑚の絡みました、そして私の腕時計に細い網がからまり、あわてました。パニックになると死にます。私は沈着冷静に考えました。網はのびるので、水面に向かって泳ぎました。何とかぎりぎり頭がでましたが、口は出ず、助けを求めることができませんでした。何回も繰り返しているうちに疲れてました。そして、時計をはずせば良いことに気づきました。だから助かりました。
自分が死ぬことを理解する必要があります。やり残しのないように、でもやり残しが多いと死ぬ時辛いので、ある意味あきらめると楽になります。

常識が気持ちを駄目にしています。古い鳥羽水族館にピラニアの水槽がありました。ピラニアの顔は、やくざそっくりです。水槽の掃除を指示されました。水槽に手を入れるのは怖かったです。でも内側をスポンジで拭くとピラニアは逃げ回りました。ピラニアは臆病なのです。アマゾンではピラニアは大きな魚の餌になっています。ピラニアは大きい魚の死骸に群がり、骨の間まで食べます。私はピラニアのいる場所で泳いだけど食われませんでした。ラッコの食べ物はあわび、いか、うに、など寿司の時価物です。特にえびとたらばかにが好きです。はさみをもぎ、足をとり、それから食べます。えびやかにの気持ちになったら嫌ですね。ピラニアとラッコは、どっちが残
酷ですか?でも認めたくない。常識のすりこみはされています。

3匹の小豚の話があります。わら、木、煉瓦、の家を造るのですが、本当に勤勉のたとえですか?当時の日本では失礼な話です。わらや木の家がほとんどなのだから、当時は列強の仲間入りをしたい西洋崇拝の日本の時代でした。みすぼらしい家の人は怠け者とは限らないのです。環境問題で考えるとどうでしょうか?煉瓦焼くためにはエネルギーがいります。わらは1年で生えるので環境負荷がとても少ないです。

日本人は森羅万象に命が宿ると考えます。「いただきます」という言葉は命をいただくとういう意味です。西洋はキリストに感謝するだけです。 日本は魚や、お百姓様に対して「いただきます」と言ってきました。鶏をひねって殺した経験があります。殺した人間が心臓を食べられるのです。私は魚や鶏は、生きていた姿を思い出し感謝して食べます。人間は他者の命を奪って生きているのです。一寸の虫にも五分の魂、アニミズム、信仰です。宗教ではありません。そんな信仰を大事にしたいのです。多様な世界で仲良くしていくには必要なことです。先進国でそう考えれる土場があるのは日本だけです。最後に、一つだけお願いがあります。もし皆さんが死にそうなら孫を呼んで、死に際を見せてください。その子供に死生感がめばえ子供の将来が変わります。

 

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