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第６０６回　 

なし

会 長 挨 拶

新聞に画家の杉本健吉さんが98歳で亡くなられたという記事が載ってました。うまく描こうとした絵はあまり人々に感動を与えていないと思います。「考えてはだめ、絵は生き物」と常に語っておられたそうです。
杉本氏が、思いをぶつけた事があります。名古屋能楽堂のこけら落としの舞台の鏡版に、伝統の「老松」ではなく「若松」を描きあげた。論議を呼ぶ中、杉本さんは「形を受け継ぐだけの伝統では新しい創造につながらない」と言われたそうです。
我々のクラブも伝統的なことばかりでなく、時代にあったものを取り入れていく事が必要と思います。

出 席 報 告

会員総数

休会・病欠
・海外

計算会員数

出席数

ＭＵ数

欠席数

（前々回）

0

61

46

13

96.72%

スマイルボックス委員会

全 ４ 件

卓話 ： 神谷利徳氏 　（有）神谷デザイン事務所代表取締役

テーマ ： ２１世紀型店舗はどうあるべきか？

私は名城大学農学部卒で、店舗デザインとは無縁でした。卒業後は就職が決まらずホテルのバーテンを27歳までやっていました。今、デザインの仕事が、何故たくさんいただけるようになったのか、それはバーテンダーの経験が役立っています。
クライアントとの会話中は自分の得意の話はあまりしません。「どんなメニューを出したいのか」　「どのような客に来てほしいのか」などの話を聞きます。そうすると、オーナーの考えやコンセプト、そして、その会社・飲食店がやろうとしている事がわかってきます。そうして、客に合わせた店を造ることが出来ます。20世紀は物の時代、21世紀は事・人の時代になっていることを飲食店デザインの中でも感じるようになりました。

物はその人の生きる上においての一つの手段でしかないが、大切な事はその裏側にあるたくさんの思い。
人生にとって豊かさを応援してくれたかどうかということだと思います。ルイ・ヴィトンのバッグが売れるているのは、デザインではなく、ヴィトンのバッグだからです。
メンテナンス力のよさがヴィトンの特徴です。壊れるとフランスの工房まで持っていって修理してくれます。そういうことに対して従業員がきちんとしたスキルを持っています。それがヴィトンのブランド力です。デザインを売った後、店員がどれだけスキルやメンテナンスを持ち合わせているかということが重要です。

ある人が私に「どうして桜があんなに綺麗かわかるか？」と聞きました。私は、「一週間で散ってしまうはかなさ、散ってしまう美学に感じるものがあるのでは」と答えました。
その人は「生きるために咲いているから綺麗なんだ、決して見せるために咲いているのではない、そう思うのは愚かな人間の思うことであって、来年また花を咲かせるために、虫とか鳥たちに来てもらうために咲いているんだ、それが人間の心を打つんだ」と言われました。
「ところで神谷君、君は見せるために咲いているのか？それとも生きるために咲いているのか？」と私に問いました。

“今週のトピックス”

グレン E. エステスRI会長エレクトは、2004-2005年度のＲＩテーマを開催中の国際協議会に於いて次のように発表しました。

“CELEBRATE ROTARY”


“ロータリーを祝おう”

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