第5回受賞者 団体:「くるみ会」代表榊原豊子さん

【受 賞 内 容 】

身障者が地域の中で自立し、生活できるようにという願いを持ち、グループホームの設立に尽力していただきました。この取り組みは障害者と健常者の共生する姿につながるものであり、これからの福祉のありかたに一石を投じる方法だと考えられます。

 


インタビュー風景

くるみ会代表の榊原さんにお会いして来ました。グループホームの活動で、知的障害者の方たちの自立心を高める効果が出てきているとの事。町内会行事に参加したり、回覧版を回したり、生活費もちゃんと自分たちで払い、自立心に自信をつけているそうです。現在は西尾幡豆3町に7カ所のホームがあり、それぞれ4〜5名で住んでいます。

全体では35名の方が地域の中で生活しています。個人の家を提供している人も何軒かあります。共同生活ですから、各人が自分も頑張らなくてはと思われるようです。「くるみ会」には、135〜140名の障害者の方がみえます。そして、50名の職員さんが西尾作業所を中心に働いています。そのほかに多くのボランティアの方が協力してくださるそうです。また5カ所ある作業場の1つが吉良町友国にあります。

         
西尾作業所風景

ここには地域生活支援センターが県の予算で建てられ、1市3町約600名の障害者とその家族の支援が、くるみ会の事業として、平成11年10月から始まったそうです。「精一杯生きていく姿、障害にめげず、たくましく生きている一人一人に感動して仕事をしています」と語る榊原さんに頭が下がる思いで帰ってきました。